技術職における先生(師匠)の重要さ
今日は技術についての記事です。
私達は職業柄、良くお客様から、
「美容師さんって、職人さんですねー。」とか、
「技術職ですもんねー。」
と、良く言われます。
そもそも「技術」って何!?
皆さんも「技術」は持ってます。
日本人でしたら、お箸を持つ技術。自転車に乗る技術。人とコミュニケーションをとる技術。上手な歯磨きの仕方。2秒で寝る技術(笑)(・ω・)ノ
人によってクセがあったり、何か変だったり、、、
でも、ある程度、皆さん、生活が困らない範囲の技術は持ってるはずです。
その中でも、他の人から見て、
作法が綺麗だとか、仕草がステキだとか、見ていて気持ちが良いなど、色々とありますよね。
他者から、「良いなぁ〜」と思わせる動作には理由があり、そこには技術があります。
では、どうして人によって違うのか、、
歩き方、扉の閉め方、箸の持ち方、などなど
、、、、
同じ動作でも、人それぞれ違いますよね。
その違いについて、私はこう考えます。-_-b
- それは、教える側に問題がある。
- 教えてくれる人が居なかった。
- 教わる前、もしくは教わりたての頃にクセがついていて、直さなかった。
この3つかなと思います。
まず、教える人無くしては技術は無いのです。
教える人(伝える人)が居なくして、文化や教養、技術は育ちません。
人は、教科書よりも人から学ぶ事の方が圧倒的に多いです。
むしろ、人は人から教わることでしか成長できないのではないかと思います。
自分だけで勝手に上達する事はありません!
それと教わるスタンスは重要です。
ボク自身、たくさんの事を先生や先輩、時には後輩からも教わりました。
言われたままを、うんうんと鵜呑みにするだけでは脳みそを使ってませんので、上達は遅いです。
自分で体感してみて、理屈を納得して、練習を重ねて、更にイイ方法がないか、もっとイイ物はないか、と、考え続けます。
今でも、もっと良いカットはないか、効率良くクオリティの高いパーマが出来ないか、発色のキレイなカラー剤はないのか、と考え、探し続けてます。
ボクなりの「守・破・離」です(・ω・)
コレが技術職には、必ず必要な考え方だと思います。
上達したい!上を目指す!という気持ちが無いと、
何事も長くは続きません。
話は少し変わります、
ボクもサロンを出て、様々な美容師の仕事を見る機会が増えて、気づいたのですが、
美容師にも色々なタイプがいます。
上手い、下手というよりも、、、そもそものカットが違う。。。
えっ!?と言いたくなるカットをする美容師はいるのです。(ボクの目から見て)
「もっと、こうした方が効率が良いのに!」とか
「そう切ったら、あとあとに、アレも切らなきゃいけなくなるのに!」とか
「その髪が残ってたら、古臭いでしょー!」とか
「その髪の梳かし方は傷んじゃうよー(;_;)」とか
思う事がたくさんあります。
ただそれは技術が未熟な若手という訳ではなく、ある程度歴がある人に見られるのです。
ボクが思うに、コレが育った環境の違いというか、教えた人のレベルの差なのではないかと、、、
もちろんその人なりに髪の事は分かっていて、それなりに経験値もあるから、なんとかはなっている。(ボクの目から見て)
が、、、一つのヘアスタイルを作るのに、30分も40分もハサミを動かしてる。
それでは、オシャレ感やセンスを感じるヘアスタイルにはならないです。
曖昧なベースカットでは、自宅で再現可能なヘアスタイルになるとは思いません。
カットが上手い人は、無駄な手数がないので、時間も10〜15分くらいです。(ヘアスタイルや髪の量にもよりますが)
(更に売上が月300万以上の人は、カット時間5〜8分という人もいます。)
カットの上手い人=手先の器用な人
という訳ではありません。
カットの上手い人=完成したヘアスタイルが見えてる人
なのです。
(もちろん提案力のある人、接客力のある人、センスの合う人、肩書きが上の人、などなどお客様が美容師を選ぶのに必要な要素はたくさんあると思いますので、
お客様側から見て「上手い人」は人それぞれかもしれません。)
それと、カットを人に教える事で、自分の中でも技術の理屈がクリアーになっていきます。
曖昧なまま人に教える事は出来ませんから。
教える人(師)のレベルは、非常に大切だと感じてます。
これから技術職に就くという方達は、自分がどのレベルで今後やっていきたいか?
そのレベルの人達はドコで働いているのか?など、、
今後の自分の将来を決めていくのに、とても吟味してみた方が良いと思います(^^)!